「大工は儲かるか?」

2006年11月4日(土) 天気 晴れ
本日も神奈川区にてエコカラットの施行、終了。
お客様の笑顔が嬉しいです。

原工務店さんが何度か書いていることです。
6月30日の日記・8月21日の日記にあります。
その時々で笑い転げながら読んでいたのですが、頭の片隅から離れません。
「大工は儲かるか?」
結論から言うと「儲かりません」
では、なぜ大工は儲からないのか?と他の建築関係の業種との違いから考えます。
私が大工を始めた頃に水道屋さんが独立しました。
その方は独立後ほとんど休みなく働き、今年家を新築しました。
私は今年になってようやく仕事が途切れずに働けるようになりました。といっても大工仕事ではなく90%以上がエコカラットです。
つまりは大工以外の職種です。
では比較。
まずは1人前に出来るようになるまでどれくらいの期間が掛かるか?
エコカラットは教えてくれる人がいれば3現場のあればできるようになります。早ければ1週間です。
大工は最低5年?でしょうか。人による違いが大きいと思います
本物の大工さんといえるのは15年以上の修行積んだ方だと思います。その修行の中には大工としての技術は当然であり、道具の使い方・修理・整備や材木の見方と使い方も含まれるでしょう。
次に道具の比較。
エコカラットはINAXから出ているスターターキット 9000円と櫛目鏝・レンガ鏝・鏝台、メジャーやカッター、そしてレーザーを入れても10万円くらいです。
大工道具、どんなに最低でも100万円。人によってはもう一桁上がるでしょう。
細かく書くときりがありませんが一例として私が持っている鋸の例を書きます。
替え刃鋸 2つ・同付き鋸 1つ、電動鋸として通常のもので2つ・際切り1つ・他の用途で2つの計5つ、金額で12万円。
これで少ない方だと思います。なぜなら私は棟梁(父)から借りる場合もあるからです。
実際に施行することを考えると道具は消耗し・手入れが必要になります。
エコカラットの施行で消耗品はカッターの刃と紙やすりだけです。1つの施行でカッターの刃を10本使ったとしても200円、紙やすりは数十円です。また手入れは施行終了後に1時間ほどで終了します。
大工仕事、鋸等の替え刃は消耗品です。安い物で1枚300円高い物だと1000円。電動工具の刃ですと安くて2000円くらいでしょうか、あまり使わないので忘れています。問題は手入れです、刃が欠けた鑿をもとどうりにするには半日、1本で。棟梁の倉庫の中には30本以上の鑿があります。
鑿で言えば砥石も使いますがその砥石も消耗しますし手入れが必要です。砥石を治す砥石、ダイヤモンドが蒸着された物です。安い物は4000円くらいですがすぐに駄目になります。
とにかく時間とお金が掛かります。
さらにはその道具を保管する場所も必要です。

こんなに時間とお金が掛かって1人前の大工になっても、何もしなければ仕事が来るわけではありません。
営業をしなければ仕事はないです。でも修行期間には営業のことは何もないのです。どうすれば仕事が取れるか?
ですから多くの大工さんは工務店に勤務したりしています。
生き残っているのはこまめに得意先を回ったり、宣伝活動をしている大工さんです。
そして規模が大きくなると工務店になります。
つまりは都市部では職種としての大工は残りますが、かつてはどのこ町にもいた・家のどこかが壊れたときに簡単にあの大工さんに相談しようという、「あの大工さん」はいなくなるわけです。
書いていて、なんだか悲しくなってきました(●_●;)
本日はこれで終わり。

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