職人の世界と度量衡
職人の世界と度量衡 2004年6月5日(土) 「余の辞書には不可能はない」-ナポレオン このナポレオンが1790年「メートル」を制定しました。 詳しくはリンクを見ていただけばいいのですが、 現在、「1メートルとは、1秒の2億9979万2458分の1の時間に光が真空を進む距離」となっております。 その前まではメートル原器がフランスにあり「白金90%・イリジウム10%の合金で出来ており、 0℃の状態にてという条件がありました。 度量衡。度は長さ。量は容積。衡は重さ。とあります。 さて「度」についてです。現場でウッドデッキを施工しています。 打ち合わせの時に監督から図面を頂きました。図面はもちろん「ミリ単位」です。(建築はミリ単位が基本です。) 現場で図面を頂きながら棟梁は測りだしました。「単位」は「尺」です。 私が棟梁の数字をノートに書き込みます。「20尺3寸1分」「11尺5寸9分5厘」等。 棟梁の「度」は「尺貫法」なのです。 私も高校を出てすぐに大工をしていれば20年以上のキャリアがあり「尺貫法」に慣れていたかも知れません。 現実には全く「ピンときません。」 帰ってからネットで「尺貫法」を調べ、換算表があったので換算しました。 図面と1メートル以上も違います。「親父、測り間違えたな!間違いない。」思いました。 翌日、そのことを棟梁(親父)に言いました。「そんなわけねえだろ!」 「尺目盛り付き」のメジャーで確認すると、図面と合います。 頭の中ではもやもやがくすぶっています。 帰り再び「尺貫法」を開き、換算表でもう一度入力しました。何度かやりましたが結果は昨日と同じです。1メートル以上も違います。 ページをよく見ました。「尺貫法」 ページの頭には「きもの」の文字があります。換算表に「1メートル」を入力すると、 「2尺6寸3分」と出てきます。 ようやく解りました。建築の世界の「尺」ときものの世界の「尺」では同じ「1尺」でも「長さ」が違うのです。 (建築の世界では1メートルは3尺3寸です。) 確かに建築の世界でも関東間と関西間があり同じ1畳でも大きさが違います。畑の面積の「町歩」という単位も横浜と東京ではほぼ同じで川崎は小さいので、川崎市は横浜と東京に挟まれ横長の形になったという話も思い出しました。 すこし脱線しましたが、「単位」という基本ですら、「その世界の独自のもの」を使用していたのが「職人の世界」なのでしょう。 「その世界の独自のもの」には道具・単位・考え方等々あります。 良いか悪いかではなく、普通の人にはわかりずらい「職人の世界」なのです。 アクセス 108
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